私だけの王子様~真夏の社員旅行~
その日、遅くまでしおり作りと、宴会の計画を立てた私と龍平。
飲みに誘われて、初めて2人で食事をした。
もちろん合コンはお断り。
永遠に合コンには行かない決意で断った。
「あんた牛乳頼めば?」
無理してお洒落なバーなんて選んだせいで、緊張しまくりの私。
照れ隠しに、龍平をいじめる。
「うっせーな。男は身長じゃなくて、心の大きさなの!」
え、何?
何で今、私ときめいたの?
相手は龍平なのに、私はさっきからカクテルを飲む龍平に見とれていた。
意外にかわいい顔してんじゃん。
「絶対お前にテニスで勝つからな。」
「私もそれまでに彩と練習しとかなきゃ!あ、今度4人で遊ぼうよ。相川君と。」
夢にまで見たグループ交際。
中学生みたいだけど、Wデートとか実現したら嬉しいな。
私って、超恋愛初心者…
酔っても甘えることさえできなくて、そのまま別れた。