月のうさぎ~寒がりな天使~
「良かったら、少し話しません?」
俺は、さっきまで自分が座っていたベンチを指差した。
俺は、走って自動販売機へ行き、沢野さんが希望したホットミルクティーを買った。
「ありがとうございます!高橋さんこんなところで何してたんですか?」
「って言うか、それは俺のセリフだよ!女の子がこんな時間に何してるの?」
俺の天使に何かあったらどうする・・・
俺は真剣な表情で沢野さんに説教をした。
「あははは!お父さんみたいですね。私、実は他にもバイトしてるんです。この近くの服屋さんなんですけど。その帰りなんです。」
服屋でバイト…
なるほど、納得。
どうりでセンス良いと思った。