月のうさぎ~寒がりな天使~
今まで彼女がいなかった時期なんてなかった。
それなのに、社会人になってから彼女が一人もいない。
昔から、一学期ごとに彼女が変わるような俺の恋愛スタイル。
大学からの友達の、柳本龍平は今の俺を見て言う。
『駿佑、別人みたい』
確かにそうだった。
俺は、バスケが得意だったせいで女性からよく声をかけられ、相手のことを好きなのかわからないうちに、付き合っていることが多かった。
そんな俺が・・・最近おかしい理由。
それは、毎日決まった時間に俺に会いに来るある女の子のせいだ。