月のうさぎ~寒がりな天使~




「俺、待つよ。何年でも待ってる。だから、頑張って行って来いよ。俺、行くななんて言わないから、安心して、俺の胸に飛び込んで来い!」




酒のせいだ。


俺は、両手を広げた。





しばらくして、俺の広げた腕の中に有希子がいた。




パジャマのまま、部屋を飛び出して俺の胸に飛び込んでくれた。



「駿佑・・・ありがとう。大好き。」



「もう俺以外見えないようにしてやるからな。」







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