月のうさぎ~寒がりな天使~
空港にはいろんなドラマがある。
いろんな場所でさまざまな出逢いと別れがある。
俺は有希子の重い鞄を持って、搭乗口へ向かう。
だんだん寂しくなってきて、2人とも言葉がなかった。
「有希子、これプレゼント。」
俺の手渡したプレゼントに目を潤ませた。
「中身は飛行機の中で見て。」
「ありがとう。楽しみ。・・・くちゅんっ!!」
またくしゃみをした有希子は、今日も薄着をしていた。