キミノコト
フラフラするあたしは
すぐに他の男を探した。
もう誰でもよかった。
この悲しさ淋しさ辛さ
埋めて欲しかった。
あたしは弱かった。
家庭環境を言い訳にして
どんどん弱くなっていった。
左腕の傷だって
本当に死にたいわけじゃなかった。
ただ心の痛みを消す手段が
これしかなかった。
一瞬でも腕に集中する痛みに
あたしは何度も頼った。
強くなりたかった。
おっきい声で恥ずかしさなんて
ないくらい叫んで
それを受け入れてくれる
友達が欲しかった。