インナーラブ~恋の相手はイケメン上司~
第3章~パーティーには勝負下着~
お弁当を作り始めて、2週間が過ぎた頃だった。
総務部に、ある会社からパーティーの招待状が届いた。
確か、去年はそのパーティーを巡って、女子社員が争奪戦を繰り広げたっけ。
広告代理店主催のパーティーで、金持ち男性がたくさん集まると噂だった。
結局、一番年上の先輩がそのパーティーに参加したが、たいした出会いもなく、落ち込んで帰ってきたような気がする。
もちろん今年は、部長が参加。
今年のパーティーは、荒海部長とどうしても一緒に行きたい。
「誰か行きたいやつおるか~?おらんのやったら、俺は相川と2人で行くで!」
部長は茶目っ気たっぷりに笑い、イケメン相川さんの肩に手を回す。
「俺っすか?おかしいですよ!男2人なんて!!」
笑いに溢れた社内。
荒海部長は、楽しい空気を作る天才だ。