インナーラブ~恋の相手はイケメン上司~
私と部長は、お腹がいっぱいになるまで食べた。
部長は、本当に美味しそうに食べる。
その笑顔を見ていると、本当に幸せな気持ちになって、このままずっと一緒にいたいと心から思った。
離れたくない。
帰りたくない。
「腹いっぱいや!今日は、ほんま疲れたやろ。ごめんな。でも、まだ帰さへんで・・・」
部長は、目を細めて、少し悪ぶった表情をした。
「え?」
何かを期待している私に部長は、嬉しい言葉をくれた。
「2人で2軒目行かへん?弁当のお礼ってことで。っていうか、今日のお前そんなにお洒落してるのに、このまま帰すのもったいないわ。」
荒海部長は、エレベーターの中で、深紫色のネクタイを緩め、大きく息を吐いた。
「は~!もうネクタイいらんわ。お前も、もうブラジャー外してええぞ!ははは!!」
部長ったら。
関西人じゃない私は、突っ込むこともできずに、ただ赤くなってうつむいていた。