インナーラブ~恋の相手はイケメン上司~
しばらく秘密の恋を続けなければいけない私達。
荒海部長に憧れる女子社員にバレたら何を言われるかわからない。
由香は私達の関係を知って、驚いたと同時にとても喜んでくれた。
「歳の差20歳の恋、応援するよ!」
由香は、制服の胸のボタンをひとつ外した。
「ほら!これ、お揃いだよ!私もこの下着つけて、今夜頑張ろうかな。」
私と色違いのグレーと黒のインナーを見せて、いたずらっぽく笑った。
大好きな人がいる職場は、楽しくて仕方がなかった。
「山口!こないだ頼んだ資料まだか?」
午後3時。
部長に呼ばれ、私は席を立ち、小走りで部長の机に向かう。
「どの資料ですか?」
慌てる私の顔を見てニヤっと笑う部長。
『今夜、焼肉どうですか?』
ノートの端に書かれた文字を指差す。
『OK』
私はそう書き足して、ニヤける顔を必死で隠しながら席に戻る。