俺の隣 ~ルームウェアに込めた想い~
第2章 後悔の渦の中で



こんな形で終わりを迎えるとは、思っていなかったが、誰でもきっと終わりなんて予想できないものだ。




11月の朝は、コートなしではもう寒すぎる。


コートを羽織り、俺は満員電車に揺られながら、ため息をつく。




なんだよ・・・

ちきしょう。



何、泣いてんだ、俺。



別れようって言ったのは俺だし、俺が先に冷めたんだと思う。


それなのに、何思い出してるんだ。



楽しかった初めてのデートとか、

海外旅行でパンダの赤ちゃん抱っこしたこととか、

あいつの手料理がうまかったこととか・・・


初めての夜のこととか・・・









< 10 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop