俺の隣 ~ルームウェアに込めた想い~
第2章 後悔の渦の中で
こんな形で終わりを迎えるとは、思っていなかったが、誰でもきっと終わりなんて予想できないものだ。
11月の朝は、コートなしではもう寒すぎる。
コートを羽織り、俺は満員電車に揺られながら、ため息をつく。
なんだよ・・・
ちきしょう。
何、泣いてんだ、俺。
別れようって言ったのは俺だし、俺が先に冷めたんだと思う。
それなのに、何思い出してるんだ。
楽しかった初めてのデートとか、
海外旅行でパンダの赤ちゃん抱っこしたこととか、
あいつの手料理がうまかったこととか・・・
初めての夜のこととか・・・