俺の隣 ~ルームウェアに込めた想い~
捨てられないよ。
由香・・・
思い出が多すぎて、どうしていいかわからない。
どうして、お前は最後の夜に一緒に寝ようなんて言うんだ?
一緒に買ったベッドで、久しぶりに並んで眠った。
俺は涙がどんどん溢れて、枕がびっしょりと濡れた。
由香は起きているのか、寝ているのかわからないが、時々寝返りを打って、俺の体に触れた。
最後の夜なのに・・・
キスさえ出来なかった。
最後の夜なのに・・・
感謝の気持ちも伝えられなかった。
言いたいことが山ほどある。
明日から他人になるのか、俺達。
もう何の関係もないだたの男と女になるのか・・・