聖なる夜の奇跡~身分違いの恋~
「まさか、パーティ参加しないつもり?」
玉巻さんと偶然会うことが多すぎる。
「ストーカーでしょ!!」
「いや、今は、確かに河野さんを探してたけどね。クリスマスパーティーは絶対に参加した方がいい。」
エレベーターに乗ってすぐに、次の階で降ろされた。
廊下の自販機の奥に引っ張られた私。
「今も、河野さんと勝美大介のこと、噂になってるだろ?もし、パーティーに不参加だったら、絶対にまた噂される。あの2人何かあったのかって。金で別れたのか、とか噂されたら嫌だろ!!」
玉巻さんは、どうしてそこまで心配してくれるんだろう。
確かに、今・・・どこにいても、噂されているような気がしていた。
誰かにいつも後ろ指差されているような、居心地の悪さを感じていた。
「でも・・・会うと辛いから。」
「今、どっちが辛いと思う?勝美さんの方が辛いはずだ。河野さんが欠席して、勝美さんはどう思う?」