世界にイロを
トワちゃんとシュンタローくんのデータも消したことだし、さっさとやることしますか!
洗い物…はさっきトワちゃんがしてくれたみたい。
洗濯畳まなきゃ。いつもつぼみが夜遅くまで家事をしてるの手伝ってるもんね!
「…あれ?」
目の前にはぐちゃぐちゃの洗濯物。
おかしいな、つぼみがたたむと綺麗なのに。やり方一緒のはずなんだけど。
僕が首を傾げているとドアが開いてトワちゃんとシュンタローくんが入ってくる。
「あれっ?ハリーサン何してるんですか?」
「洗濯物を畳もうと思ったんだけど…」
「あ、今から洗濯するのかと思ってました」
「もうこれ洗濯済みだよ…」
「もしかしてハリー、洗濯畳めないのか?」
「いつも横でタツミの見てるから大丈夫のはずなんだけど…」
「見てるだけじゃわかんないですよ」
トワちゃんが笑う。
「貸してください」
「はい」
洗濯物を畳むとトワちゃんは丁寧に教えてくれる。
「私が畳んでますね。ハリーサンは他のことを終わらせて団長サンのとこに行ったらどうですか?」
「そうだね。ありがとう」
「いえ、大丈夫ですよ。
シュンタロー、もう帰ったらどうですか?」
「こんな時間にうろつけるかよ」
「じゃぁどこで寝るんですか」
「ケイのベット。」
「帰れ。地獄に」
2人の会話を聞きながら他にやることを考える。
えっと、いつもつぼみは洗い物して洗濯して…あ、お風呂掃除だ!そして寝てたな。
「…ふぅ」
綺麗になった。
よし、つぼみの部屋に戻ろう。
リビングを通り抜けようとしたとき、目に入った光景。
洗濯物を畳み終えたトワちゃんはソファーに座って寝てる。
その横で一緒に寝てるシュンタローくん。
あの2人もラブラブだよね。
つぼみの部屋に戻る。
ベット横の床に座り、つぼみの手をそっと握る。
「おやすみ…」
眠た…
僕も目を閉じた。