殺戮
さすがにこの言葉には驚愕した。母さんが死んだと思っていたのに、実は奴が死んでいたとは…。等々頭が狂ったのか、と思ったその時、奴の死体が家から出てきた。
僕は泣きながら駆け寄った。ラッキーな事に首から上が見えている。
首には紫の少し太い線がくっきりと残っている。瞬間に理解した。奴は自殺をした…。だが、それが違うと知ったのは、僕が幼稚園を卒業する前の日に告げられた。
奴は母さんによって絞め殺され、首吊り自殺のように見せ掛けたと言うもの。理由は……『もうあの人に叩かれたく無いから』だった。

―――――……‥

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