星に願いを
「でも太陽がちゃんと学校行けてて安心したわ」
「うん。ここ最近は体調がいいんだ。大人しくしてたら発作も起こらないし」
「大人になったな~。前はプール行きたい~って泣いてたのに」
ククッと意地悪な笑いをする。
「なっ!もうその話は止めてよね! 」
恥ずかしい過去に触れられた気がして、顔が真っ赤になる。
「ごめん、ごめん。怒んなって」
腹いて~とケラケラ笑うハルくんの明るい姿を見て、不安だった気持ちが安心に変わるのが分かった。
「ハルくんはもう高校生になったの?」
見覚えのない新しい制服を着ている。
「おぉ!そう!俺ももう高校生や。お前みたいに暇じゃないんやった」
「暇ってひどいな!」
ハルくんは高校入る前にバイトを始めたらしく、本当に忙しいみたいだった。