星に願いを
「なんでダメなの?皆はいいのに、なんで僕は遊んじゃいけないの?」
小さな手で涙を拭いながらお母さんを見つめる。
「何回も言ってるでしょ?太陽は無理しちゃいけない身体なの」
母さんはいつもそう言った。
でも幼い俺には母さんの言ってることが理解出来なかった。
どこか身体を怪我してるわけでもないし、風邪を引いてるわけでもない。
他の子と何が違うのか分からなかった。
この頃の俺は自分の心臓が悪いことをよく理解していなかった。