星に願いを
予想通りクリスマスは何もなく家族で過ごすことになった。
空良は年末年始は海外で過ごすらしく、今年は一緒に過ごせなかった。
そんな寂しいクリスマスにハルくんと偶然会ったのは、クリスマスプレゼントを選ぶために家族で買い物に出掛けた時だった。
「太陽!」
「ハルくん!」
クリスマスプレゼントを何にしようかウロウロしてると、ハルくんに声をかけられた。
「クリスマスプレゼント選んでるんか?空良はどうした?」
「空良は今年は海外だって。ズルイよね」
「ははっ。寂しくて拗ねてんのか」
面白そうに笑うハルくんの後ろから、ひょこっと女の子が姿を現した。
「この子がアキヒロ君?」
背の高い美人なお姉さんだと思った。