星に願いを
「…ハルくんの彼女?」
「おー、そんなもん」
ペコッと頭を彼女さんに下げると、ハルくんは照れ臭そうな表情を浮かべた。
「春翔(ハルト)がテレたら私まで恥ずかしくなるやん!」
彼女の顔まで赤くなるのが分かった。
「あ、私は知華。春翔からいつも聞いてるよ。弟みたいやって」
ニコッと可愛らしい笑顔を向けられ、どう反応をしていいか分からずに、ハルくんを見上げる。
「太陽困ってるやん。じゃあ俺ら行くわ。太陽もプレゼント早く買ってもらいや」
「うん。バイバイ」
ハルくんは彼女と手を繋いで行ってしまった。
ハルくん、彼女いたんだ。
俺には縁のない話だ…。