星に願いを
あれから何度かハルくんは、俺が入院する度に彼女の知華ちゃんを連れてお見舞いに来てくれた。
「じゃあアキヒロ君は初恋まだなんや」
「う、うん…知華ちゃんの初恋はハルくんなの?」
「うーん…春翔には内緒だよ?」
そう言ってコソコソっと耳打ちで教えてくれた。
「おい!何コソコソ話てんねん!」
飲み物を買いに売店へ行っていたハルくんは、俺と知華ちゃんが楽しそうに話してるのが気に食わないようだった。
「何?アキヒロ君にヤキモチ?」
あはは~と嬉しそうに笑う知華ちゃんに、ハルくんは顔を真っ赤にした。