星に願いを



行きより少し軽い足取りで病室に戻ると病室から話し声が聞こえてきた。


父さん以外に誰か来てるのかな?


そう思いながらドアを開けようとした時だった。




「…その話、本間ですか?」


「あぁ…」


「太陽はその事…」


「まだ知らない…と言うより言えないよ」


「…俺、病気のこと言わない方が良かったすかね……あいつの心臓に悪い負担かけたんじゃ…」



…………ハルくん?



何の話だ?



深刻そうに父さんと会話してるのを初めて聞いたからか、病室に入るタイミングを逃してしまった。



< 39 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop