星に願いを
中学生活
桜の花びらが舞う季節がやってきた。
真新しい制服に身を包み、今日、俺は中学生になった。
通ってた小学校とは学区が異なっている為か、俺が通う中学校には誰も知り合いがいなかった。
入学式も淡々と無事に終わり、クラス毎に教室に連れていかれる。
「久しぶり~!」
「制服とか緊張するー」
「何の部活入るか決めた?」
そんな会話がされているのを気にもせず、俺は自分の席から校庭を眺めていた。
校庭には桜の木が何本も植えてあって、地面には桜の花びらが絨毯のように埋め尽くされていた。
「どこの学校から来たん?」