星に願いを



「大丈夫?あんなアホな男子のことほっといたらいいからね」


「体育しか出来ないくせに偉そうにさー」


「本間に男子って子供よな」


さっきの男子達のことを悪く言う女子軍団に、「あー…、そうだね」と適当に返事をして、集合がかかり体育の授業に戻る皆を見送る。




中学に入って半年が経った今でも、俺は誰とも仲良くなろうとはしていなかった。


たまに澤田くんが話しかけてくることはあったが、自分から進んで誰かと仲良くする気は全くなかった。



他の男子と一緒にギャーギャー騒いだりもせず、本を読んだり一人で過ごしてることが多い。


だからか女子からは、「立石くんって他の男子と違って大人っぽい」とか「近寄りがたい」とか言われている。



そのせいか男子からは、「大人ぶって調子に乗ってる」とか「関西弁話さないのが鼻につく」だとか言われて嫌われている。




< 48 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop