星に願いを



「友達、出来たか?」


「…ううん」


「なんでやねん!もうすぐ体育祭やろ!」


「うん。でも関係ないし」


ハルくんは入院をしていた為か出席日数が足りなくて、もう一年、高校生活を送っていた。


たまにこうやって俺ん家に様子を見に来ている。


ハルくんは責任を感じていたのかも知れない。



「元々、友達ってハルくんと空良しかしないし。別に今更必要ないよ」


「あのなー…。太陽のアホが」


友達を作る気がない俺に呆れたように溜め息を吐くハルくんの顔は少し寂しそうだった。



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