星に願いを
ハルくんは中学一年生で、ハルくんのお父さんがこの病院に入院しているらしく、見舞いに来たついでに俺の所にもよく遊びに来てくれていた。
そしていつも泣いてお母さんを困らす俺を宥めてくれていた。
「太陽はまだ小さいから分からんか」
うーん…と困ったように微笑み、頭を優しく撫でてくる。
「小さくないよ!もう一年生だもん!」
キッとハルくんを睨み付けるも、子供の睨む目付きなんか効かないようで、
「なんやねん。その顔は」
と笑い流された。
ハルくんはいつもこんな俺の相手をしてくれた。
一人っ子の俺はお兄ちゃんが出来たみたいだと、すぐになついた。