星に願いを
どうせ皆の前で恥をかかせようって魂胆だろう。
俺が運動出来ないのを笑い飛ばすつもり。
「いいよ。俺走れるし。立石は参加しなくて」
困ったように澤田くんは言うと、運動場に戻ろうと他の男子に声をかけた。
「立石、いつまでも調子乗ってんなよ。澤田もいつまでもそんなやつ構ってんなよ。ハブんぞ」
何故かその言葉にブチッとキレた。
「分かったよ。走ったらいいんだろ?後悔すんなよ?」
「後悔?笑わせんな。誰がするか。でも面白ぇじゃん」
ニッと嫌な笑みを浮かべる男子達を軽く睨み付けた。