星に願いを
「ごめん。驚かして…」
「うん。びっくりしたけど、何も気付けなかった俺らも悪いし。あいつらも反省してる」
「あー…うん、そっか…」
何て返事をしていいか分からず黙ってしまう。
「いつから悪いの?」
「生まれつき。最近、体調良かったんだけどな」
「そうなんや。たまに休んでたのは病気のせい?」
「…うん」
中学に入ってから、体調を崩し休むことはあっても、入院することはなかった。
澤田くんによるとあの後、先生から俺の病気の説明があったらしい。
「また来ていい?あいつらも本間はお見舞い来たいんやと思う」
「…うん。ありがとう。待ってる」
しばらく学校や病気のことを話すと澤田くんは帰って行った。