星に願いを
次の日の夕方、部活の格好のまま暗い空気を纏う男子達が数人やって来た。
「立石…あのさ…」
「ごめん。この前は驚かして悪かった」
気まずそうに謝る男子達に先に謝罪すると、少し拍子抜けした表情をした。
「いや、俺らこそごめん。先生に病気のこと聞いた。…すごく反省してる」
一人の男子がそう言って頭を下げると、他の男子も「ごめん」と言って頭を下げた。
「大丈夫…なん?」
「うん。入院なんて珍しいことじゃないし」
「えっ?」
サラッと言うことにびっくりした様子を見せる男子達に、ちょっと申し訳なくなってしまった。
本当のこと言っただけなのにな…。
「心配しなくてもいいよ。すぐ退院するから」
「…うん」
不安そうな表情を浮かべたまま、「学校で待ってるから」と男子達は帰って行った。