星に願いを
「立石は高校どうするん?」
「んー…ハルくんと同じとこ行こうかと思ってるけど」
「へぇ~。あそこって賢い奴ばっかじゃなかったっけ?」
「そう。ハルくんって意外と賢いんだよね」
ハハッと苦笑する。
そう言っても俺の成績だとハルくんと同じ高校は普通に受かるレベルだった。
部活もしないで入院生活が長いと、することがなくて勉強ばかりしていた。
空良も授業についていけるようにと夏休みや冬休みなど長い休暇の度に勉強を教えに来てくれていた。
「まぁお互い頑張ろうか」
「うん」
高校、卒業出来るんだろうか…。
そんな不安が頭をよぎったが、とりあえず高校は行くことにした。
だって高校行かないって言うと、俺が長くは生きられないことが分かってるってバレてしまうから。
それから数ヵ月後、俺は中学を卒業した。
澤田くんは北海道に引っ越し、俺も志望校に無事に合格した。