星に願いを
「頑張ってんな~」
突然病室に元気な声が響き渡り、空良と二人で入り口の方に顔を向ける。
「ハルくん!」
「夏休みの宿題か?」
そう言って僕のベッドの上に腰を下ろした。
「空良も毎年大変やなー」
「そんなことないよ」
照れ臭そうに鉛筆を握り直す空良。
「相変わらずえー子やな」
ははっと笑うと空良の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「ハルくんは真っ黒だね」
空良が日に焼けたハルくんをジッと見つめる。
「夏休みやからな!外で遊びまくってたら真っ黒になるで」
はは~っと豪快に笑うハルくんは、僕の方に視線を向けた。