星に願いを



それから一ヶ月後、ハルくんは容態が急変して、そのまま天国へと旅立った。


享年22歳という短い人生だった。


それでもハルくんの人生はすごく輝いていたと思う。


知華ちゃんというすごく大切な女性と知り合い、可愛い子供にも恵まれて、俺には想像も出来ない人生だと羨ましくなった。



「覚悟出来てたはずなのにな…」


「ハルくん、最後まで格好いいんだもん」


空良とお葬式でハルくんに最後の別れを告げる。



「ハルくん、今までありがとう」


ハルくんがいなかったら、俺はもっと暗い人生を過ごしてたと思う。



どっちが長生き出来るか勝負しよう?って言ったの覚えてる?


あれはハルくんの勝ちだよ。


だって俺と違ってハルくんは自分の人生を運命を頑張って生き抜いたんだから。



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