星に願いを
「お前、何我が儘言ってんだよ!我慢してきた?勝手に何でも諦めてきただけだろうが!」
「はっ?!」
「何にも挑戦しねぇで勝手にいつか死ぬとか言って、現実から逃げてきたのはお前だろうが!」
「お前に何が分かんだよ!健康だから何でも出来るからそう言えんだよ!」
「あぁ分かんねぇよ!何でも諦めるようなバカな奴の気持ちなんか知りたくもねぇよ!」
ハァハァと息を切らせ少し沈黙になり、波の音だけが響いている。
「…っ、俺は…ハルくんみたになれない…。ハルくんみたいに頑張れない…っ」
「ハルくんハルくんなんだよ!お前はハルくんと比べられねぇよ!ハルくん以下だよ!」
「はっ?」
「ハルくんはお前みたいに逃げなかった。俺が教えてやるよ!人生、諦めるだけじゃないって!生きたい、死んでたまるかって思わせてやるよ!」
そう言って空良は大粒の涙を流して叫んだ。
空には沢山の星が流れていた。