少女の2度目
春栄館
『今日から秋期講習はじまるし。
めんどくさ。』
2013年高校受験を控えた秋、
私は週五日塾という
塾詰めの日々を送っていた。
『帰ったら塾の宿題やらなきゃ。』
学校帰りに友達と別れる間際に
そう言うのが習慣になってしまった。
というのも、私は家からバスで5分と
徒歩10分の計15分離れた所にある学習塾、
春栄館に通っていたのだが、
そこの早稲田出身の塾講師が
いつも膨大の量の宿題をだすからである。
加えて、その宿題をきちんと
家でこなして来ないと説教をされる上、
その日の小テストで良い点数を
取れないのだ。
さらに加えて、その小テストの全問を
正答するまで家に帰れないのである。
めんどくさ。』
2013年高校受験を控えた秋、
私は週五日塾という
塾詰めの日々を送っていた。
『帰ったら塾の宿題やらなきゃ。』
学校帰りに友達と別れる間際に
そう言うのが習慣になってしまった。
というのも、私は家からバスで5分と
徒歩10分の計15分離れた所にある学習塾、
春栄館に通っていたのだが、
そこの早稲田出身の塾講師が
いつも膨大の量の宿題をだすからである。
加えて、その宿題をきちんと
家でこなして来ないと説教をされる上、
その日の小テストで良い点数を
取れないのだ。
さらに加えて、その小テストの全問を
正答するまで家に帰れないのである。