少女の2度目

彼:竹田:新しい英語の先生

2時間目の数学の授業が終わった。
相変わらず川原先生の小テストは
難しく、今日も私の解答用紙には
ペケばかりだった。

「俺3時間目ー、最後の授業は
3階でやってんから、直し終わったら
3階まで来て俺から全部丸もらってから
帰れよー。」

「えぇー!先生ヒント下さいよー!」

左耳が耳鳴りを起こしたと思ったら、
それは左隣の席の柳田 亜美の声。
このやりとりが長くなるだろうし、
少し眠いから、暫くうつ伏せになり
周りから自分を切り離して、
遠くに、遠くに流しておいた。
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