京都タワーで恋をして。
それからは私も彼も、
ずっと黙ってうどんを啜った。
でも、不思議とそれが自然やった。
いや、ただ単に話題がなかったんやけど...。
でも、全然息苦しくも、気まずくもなかった。
あれ、「でも」が多いな(笑)
とりあえず、二人で食堂のおばちゃんに「ごちそうさま」を言って
京都タワーを出た。
これからは、彼と関わることもないやろう。
仮にもこんなイケメンとうどんを啜るっていう、
貴重な経験ができたわけで。
明日、沙耶子ちゃんに話すネタもできたわけで。
私に言う彼の「ありがとうな。」を、
そっくりそのまま返しそうになった。