京都タワーで恋をして。


「ほんでほんで!次のデートの約束、取り付けたんですか!?」

スカートを履こうとケツ丸出しの私に聞く沙耶子ちゃん。

いや、やからタイミングよ。

まぁええけどな。減るもんでもないし。

「え?そんなんない.........あ。」

そういえば。

颯、最後に「また飯行こな」って言うてた気が...。

「え!なんですかなんですかー!?やっぱまた行くんですか!?」

「あー...『また行こな』って言われたから、行くことになる、んかな?」

「そらそうでしょう!わー、ええなーええなー!」

そんな言うんやったら、ぜひとも代わってあげたいけど。

「また話聞かせてくださいね!ほんならお先行きますー!」

ちゃっかり着替えを済ませた沙耶子ちゃんは、

サラッと更衣室から出て行った。

いつの間に着替えてたんや。

口ばっかり動かしてたんとちゃうんやな。

素晴らしい、さすが。

後輩のテキパキとした行動力に感心しつつも、

着替えを済ませ彼女の後を追った。

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