現世に生きた恋物語~vinumの絆~
「で?俺のお孫くんが昨日来たんだ」
「うん。昨日追われてることを助けた」
「ヒュー!!おっとこまえ~!!」
「私、女なんだけど・・・」
「まーまー
いいじゃん!事実だし」
「・・・・」
この二人にはどうあがいてもかなわないのだろうし、抗う気も無い。
と、言うか。
もう諦めた
「・・・で?
結局、何で雪織くんがここにいるの?」
「ん~?
暇だっただけだよ~[ニコニコ]」
暇なだけでこんな場所くるなよ・・・
「嘘でしょ?」「バレたかw」「嘘なんだね・・・」
そんな気はしていた
「で?で?本来の用事は?」
雪織くんはニコニコと笑いながら私の顔を覗き込んだ
「いや~
俺のお孫くんのお礼をしようと思ってね~ww」
「お礼?」
「うん。
いろいろ今までお世話になってきたし、そのお礼も含めてね♫」
「なにそれ~!
ありがたく頂きます~!!」
「ルミカにはないからね?」
「え~?」
「急に変わった・・・」
「このお礼は、今までのいろいろと含めてるけど、一応はお孫くんを助けてくれたから。
そのお礼だしね」
「別に私はいいけど・・・」
「まーまー!そう言わずに~」
そう言って雪織くんはカバンの中身をゴソゴソとあさり始めた
「んー・・・・・あ!あったあった!
はい。これ!」
「これは・・・「幻の銘酒[桜舞姫]じゃん!!!」ルミカ姉急に入って来ないでよ・・・」
よく分かったね~。と雪織さんが言うとルミカ姉がえへへ~。と返す。
・・・時々思うけど、この二人・・・
「ね、ねえ。二人共」
「「なぁに??」」
「・・・」
「「・・・?」」
「・・・やっぱ何でもない・・・」