現世に生きた恋物語~vinumの絆~
少年の町
少年~side~
「・・・ん・・・ふぁ・・・」
「あ、坊ちゃん!
大丈夫ですか?!坊ちゃん!!」
「・・・あ・・れ・・・?
花・・・?」
「はい!花です!分かりますか?!」
「うん・・・そんなに声を荒らげて・・・どうしたの?」
「どうしたの?・・・じゃないですよ!!」
この子は柄本花(エノモト ハナ)
僕の専属メイドであり、幼馴染だ
「昨日、どれだけ心配したと思ってるんですか?!」
「昨日・・・?
えっと・・・何かあったっけ?」
「何かあったっけって・・・
昨日、遅くに帰って来たと思ったら急に倒れてしまいましたし・・・
すっごい心配したんですからね?!」
「う、うん・・・ごめんね・・・?」
「ほんとに反省してるんですか?!
だいたいいつも坊ちゃんは・・・」
このあとも花のながーい説教は続き・・・
「とーにーかーく!
今日はゆっくり寝ててくださいよ?
外には警備のかたがいますから、勝手に抜け出そうとしない出くださいよね!」
そう花が言い残し去ったのは約30分後のことでした・・・