現世に生きた恋物語~vinumの絆~
少女~side~
・・・あの子・・・ちゃんと帰れたかな・・・?
「・・・・・おーい。」
「ひゃ?!あっ・・・
ご、ごめん・・・どうかしたの?ルミカ姉」
「むー・・・アタシの話きいてた?」
この人はルミカ=カーソル。
この湖の主であり、私の姉のような存在だ
「え?あ、う、うん・・・
ちゃんと聞いてたよ?!
あのー・・・ほら、・・・・樹野茸(キノタケ)さん家に強盗が入ったって言う___
「まっっっっっっったくもって違う!!!!」
「あ、あれ?違ったっけ・・・」
「全然違うから!樹野茸さん家は今日も平和だから!」
ルミカ姉は大きくため息をついた
「はあ・・・・・。
アタシがさっきから話てたのは昨日きた雪織ちゃんに似てる男の子のことだよ」
「あぁ・・・あの子のこと?」
「うん。あの子多分雪織ちゃんの孫とかでしょ?」
「そうそう
雪織くんの小さい頃によく似てるよ」
雪織くんというのは上白沢雪織(カミシラサワ ユキオ)のことで、実話あの子の祖父であり現町当主だ
「で?何でそのお孫くんがあんな夜中にこんな山中来るわけ?」
「・・・はぁ・・・どうせ、人間どものくだらない抗争に巻き込まれかだけでしょ」
「そうなんだよね~・・・
あいつら、次の当主である俺の孫狙ったりして・・・ほんっとに迷惑!!」
「うんうん!
あの男の子にはなーんにも悪いことしてないのに」
「そうだよね・・・
どうせ、土地を明け渡せー とか、そんなんだろうし・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?
「「なぜここに雪織ちゃん(くん)がいるの?!」」