幻で見たあなたは眩しいほど輝いていて。

でも、やっぱり私が想像してたのと同じかんじだなあ。

気さくで、明るくって、一途な武将。それが島左近。

現代にいたらきっとモテてただろーなぁ…。


そのとき、ガラッと扉が開いた。

「目が覚めたのか」

「三成様っ…」

あわわわわ、三成様だぁっ!!


「大丈夫か?目眩で倒れたり熱で倒れたり…。お前は体が弱いのか」

「い、いえ、いつもは普通なんですけど……」

「そうか。まぁよい。体調が良くなるまでここにいろ」

「えっ!?いいんですか?」

「女が弱っているのだ。見捨てるわけにはいくまい」

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