幻で見たあなたは眩しいほど輝いていて。
「だけど?さっきの愛への態度といったら、もうねぇ。
あれはきっと愛のことを気に入っているからだよ」
「え、えへへ。そうなら嬉しいんですけど」
私はとりあえず微笑んだ。
だけど、内心かなりヤバい。
本当に三成様が、私のこと気に入ってくれているのなら……っ!
ヤバい、漫画のように鼻血が出てきそう。
「ほら、ついた。ここが殿の居室だ。では、ごゆっくり」
そんなこんなで、私と左近は三成様の居室の前にたどり着いた。
「あ、ありがとうございました」
「ん、じゃーな」
左近は、ヒラヒラと手を振りながら帰っていった。