幻で見たあなたは眩しいほど輝いていて。
そうか……。ここは戦国時代なんだもんなぁ……。
人が殺されてしまうなんて当たり前のことなんだもん。
やだなぁ……。
平和な時代にそだったから、たくさんの人が死ぬなんて想像もできない…。
「愛。では次の質問だ」
「は、はい」
「愛、お前はなぜこの土地にやって来たのだ?」
「……えーと…」
それは私が聞きたいです三成様ぁー!
眠ってしまい、気づいたらここにいました、なんて言えないし…。
よし、ここは南蛮通の名を使おう!
「えと、肥前だけでなく、ほかのところの皆さんは南蛮をどう思っているのか知りたくて
肥前から渡り歩いてきたのです。そしたらあの林で迷ってしまい…」
「ほぉ。なるほどな」
三成様は納得したように頷いた。
よかったぁ……。ばれてないみたい!