正しい小鳥の愛し方【愛を知る小鳥 特別番外編】
美羽が自分の過去を知って欲しいと言い出した。
全てを知った上で本当に自分でいいのかよく考えて欲しいのだと。
そんなことは無意味だ。
はじめから答えは決まっているのだから。
彼女にどんな過去があろうとも、俺の気持ちは寸分たりとも揺るがない。
絶対的な自信があった。
だが、それと彼女の過去を知ることはまた別の話だ。
これからずっと共に生きていく上で、彼女が知っていて欲しいと思うのならば俺はそれを受け入れる。
いつでもその心構えはできていた。
長い長い彼女の昔話に、俺は静かに耳を傾けた。
彼女が過去に何か辛い目に遭ったことはわかっていた。
だが、彼女が背負ってきたものは己の想像を遥かに超える壮絶なものだった。
自分の過去がどれだけちっぽけなものに感じたかしれない。
それくらい一人で背負うにはあまりにも重すぎる過去だった。
全てを聞き終わった俺は、怒り、悲しみ、ありとあらゆる感情に押しつぶされそうになっていた。
あの男に対しては殺意を抱くほどの怒りが込み上げてきていた。
だが、ようやく彼女が自分と同じ未来を見つめ始めたことも感じていた。
ずっと自分の殻に閉じこもっていた彼女が、自らそこを抜け出してきたのだから。
もう恐れることは何もない。
自分を信じて全てを打ち明けてくれた彼女を、あとは俺が幸せにしてやるだけだ。
彼女と共にご両親の前で手を合わせたとき、俺は彼女を妻にすることを決意していた。
全てを知った上で本当に自分でいいのかよく考えて欲しいのだと。
そんなことは無意味だ。
はじめから答えは決まっているのだから。
彼女にどんな過去があろうとも、俺の気持ちは寸分たりとも揺るがない。
絶対的な自信があった。
だが、それと彼女の過去を知ることはまた別の話だ。
これからずっと共に生きていく上で、彼女が知っていて欲しいと思うのならば俺はそれを受け入れる。
いつでもその心構えはできていた。
長い長い彼女の昔話に、俺は静かに耳を傾けた。
彼女が過去に何か辛い目に遭ったことはわかっていた。
だが、彼女が背負ってきたものは己の想像を遥かに超える壮絶なものだった。
自分の過去がどれだけちっぽけなものに感じたかしれない。
それくらい一人で背負うにはあまりにも重すぎる過去だった。
全てを聞き終わった俺は、怒り、悲しみ、ありとあらゆる感情に押しつぶされそうになっていた。
あの男に対しては殺意を抱くほどの怒りが込み上げてきていた。
だが、ようやく彼女が自分と同じ未来を見つめ始めたことも感じていた。
ずっと自分の殻に閉じこもっていた彼女が、自らそこを抜け出してきたのだから。
もう恐れることは何もない。
自分を信じて全てを打ち明けてくれた彼女を、あとは俺が幸せにしてやるだけだ。
彼女と共にご両親の前で手を合わせたとき、俺は彼女を妻にすることを決意していた。