正しい小鳥の愛し方【愛を知る小鳥 特別番外編】
俺の中だけで気まずさが残るまま時間だけが過ぎていった。
美羽は特段変わった様子もなく、相変わらず最初のカクテルを未だにちびちび口にしている。
そんな美羽をじっと見つめていると、彼女がふっと何かを思い立ったようにこちらを見た。
「潤さんが飲んでるお酒って何でしたっけ?」
「え?あぁ、今飲んでるのはジントニックだな」
「結構強いお酒なんですか?」
「いや、それほどでもないよ。でも美羽にしてみれば強いだろうな」
「へぇ~。・・・・・・少しだけもらってもいいですか?」
「構わないけど・・・少しだけにしとけよ?」
はいと言ってニッコリ笑った美羽は俺からグラスを受け取ると、少しだけお酒を口に含んだ。
「・・・っ、結構辛口なんですね」
ちょっとだけ顔をしかめるその姿が可愛らしい。
「普段甘い酒しか飲まない人からすればそう感じるかもしれないな。でもそれは俺が飲む酒の中でもかなり飲みやすい方に分類されてるんだけどな」
「そうなんですか。勉強になります」
そう言うと、美羽は再びグラスに口をつけた。
「おい、無理はするなよ?」
「大丈夫です。ほんの少しだけですから。・・・それに、潤さんがどういうものが好きなのか知りたいんです」
ほんのりと頬を染めながら微笑んでそんなことを言う彼女は、やはり天然小悪魔だ。
その証拠に俺の心はすっかり鷲掴みされているのだから。
彼女の穏やかな雰囲気に、気が付けば先程までの心の棘がすっかり消えてしまっていた。
やはり彼女の存在は絶大だとあらためて実感していた。
美羽は特段変わった様子もなく、相変わらず最初のカクテルを未だにちびちび口にしている。
そんな美羽をじっと見つめていると、彼女がふっと何かを思い立ったようにこちらを見た。
「潤さんが飲んでるお酒って何でしたっけ?」
「え?あぁ、今飲んでるのはジントニックだな」
「結構強いお酒なんですか?」
「いや、それほどでもないよ。でも美羽にしてみれば強いだろうな」
「へぇ~。・・・・・・少しだけもらってもいいですか?」
「構わないけど・・・少しだけにしとけよ?」
はいと言ってニッコリ笑った美羽は俺からグラスを受け取ると、少しだけお酒を口に含んだ。
「・・・っ、結構辛口なんですね」
ちょっとだけ顔をしかめるその姿が可愛らしい。
「普段甘い酒しか飲まない人からすればそう感じるかもしれないな。でもそれは俺が飲む酒の中でもかなり飲みやすい方に分類されてるんだけどな」
「そうなんですか。勉強になります」
そう言うと、美羽は再びグラスに口をつけた。
「おい、無理はするなよ?」
「大丈夫です。ほんの少しだけですから。・・・それに、潤さんがどういうものが好きなのか知りたいんです」
ほんのりと頬を染めながら微笑んでそんなことを言う彼女は、やはり天然小悪魔だ。
その証拠に俺の心はすっかり鷲掴みされているのだから。
彼女の穏やかな雰囲気に、気が付けば先程までの心の棘がすっかり消えてしまっていた。
やはり彼女の存在は絶大だとあらためて実感していた。