正しい小鳥の愛し方【愛を知る小鳥 特別番外編】
そう。美羽の妊娠が発覚してから約1ヶ月。
彼女は今妊娠4ヶ月の体なのだ。
今のところひどいつわりこそないが、それなりに体調を崩すこともあり、仕事も無理をさせない程度にセーブしながらさせているのが現状だ。美羽は産休までは仕事を続ける気でいるようだ。
これを機に家庭に入ってもらって、彼女を独占したいという気持ちがないわけじゃない。だが、公私ともに一緒にいられる幸せを実感していた。それに、万が一彼女に何か異変があった時にもすぐに気付いてやることが出来る。
仕事が体に負担にさえなっていなければ、俺は彼女の意思を尊重したいと思っている。
これまで家のことは分担してやっていたが、今はもっと手抜きをしていいと何度も俺が言っているにもかかわらず、彼女は決してそうしようとはしない。真面目な性格ゆえなのか、そうしないとかえって落ち着かないのか。もともと小さい頃から何でも自分でやってきた彼女だ。もう身に染みついてしまっているのかもしれない。
だが、俺としてはやはり体が心配でならない。あれもこれも頑張る彼女に負担がかかってやしないかと気が気じゃない。
元々いつも共に行動していたが、妊娠が発覚してからは俺の密着度は更に増し、時には「過保護すぎますよ」と美羽に苦笑いされるほどだ。
そんな彼女が突然俺との別行動を言い出すなんて。
いや、別にそれ自体は全く構わないのだが、これまで一度たりともそんなことを言ったこともなかった彼女が何故突然?
しかも妊娠初期というとてもナーバスな時期に何故?
そこまでして出掛けたい用があるのだろうか。
・・・・非常に気になる。
だが彼女の行動を縛り付ける権利など俺にはない。
「・・・・いいけど、くれぐれも体には気をつけるように。それから帰りは迎えに行くから電話しろよ」
「・・・はい!ありがとうございます!!」
あまりにも嬉しそうなその笑顔に、俺は何とも言えない複雑な気持ちになっていた。
彼女は今妊娠4ヶ月の体なのだ。
今のところひどいつわりこそないが、それなりに体調を崩すこともあり、仕事も無理をさせない程度にセーブしながらさせているのが現状だ。美羽は産休までは仕事を続ける気でいるようだ。
これを機に家庭に入ってもらって、彼女を独占したいという気持ちがないわけじゃない。だが、公私ともに一緒にいられる幸せを実感していた。それに、万が一彼女に何か異変があった時にもすぐに気付いてやることが出来る。
仕事が体に負担にさえなっていなければ、俺は彼女の意思を尊重したいと思っている。
これまで家のことは分担してやっていたが、今はもっと手抜きをしていいと何度も俺が言っているにもかかわらず、彼女は決してそうしようとはしない。真面目な性格ゆえなのか、そうしないとかえって落ち着かないのか。もともと小さい頃から何でも自分でやってきた彼女だ。もう身に染みついてしまっているのかもしれない。
だが、俺としてはやはり体が心配でならない。あれもこれも頑張る彼女に負担がかかってやしないかと気が気じゃない。
元々いつも共に行動していたが、妊娠が発覚してからは俺の密着度は更に増し、時には「過保護すぎますよ」と美羽に苦笑いされるほどだ。
そんな彼女が突然俺との別行動を言い出すなんて。
いや、別にそれ自体は全く構わないのだが、これまで一度たりともそんなことを言ったこともなかった彼女が何故突然?
しかも妊娠初期というとてもナーバスな時期に何故?
そこまでして出掛けたい用があるのだろうか。
・・・・非常に気になる。
だが彼女の行動を縛り付ける権利など俺にはない。
「・・・・いいけど、くれぐれも体には気をつけるように。それから帰りは迎えに行くから電話しろよ」
「・・・はい!ありがとうございます!!」
あまりにも嬉しそうなその笑顔に、俺は何とも言えない複雑な気持ちになっていた。