正しい小鳥の愛し方【愛を知る小鳥 特別番外編】
彼女が初めて専務室を訪れた時、最後に本音半分からかい半分でこう言った。
『俺に惚れるなよ?』
と。
実際俺に色恋の感情を持たれては困る。
そうならないために彼女を選んだのだから。
だが、そんなセリフを吐いた自分が恥ずかしくなるほど心配無用なことだった。
彼女は全くもって俺に関心を抱いてはいなかった。
それはもう気持ちがいいくらいに全く。
あくまでも専務と秘書という関係。ただそれだけに過ぎなかった。
そんな彼女のとの仕事は不思議なほどやりやすかった。
当然ながら秘書としてのスキルはまだまだ足らない。
だが、それを常に目に見えない努力で補おうとしていた。
必死で俺のサポートに徹していた。
そんな彼女の姿に刺激され、自分の仕事の効率もグッと上がっていた。
互いに異性として意識しあわなくていいその関係は、自分が思っていた以上に心地の良いものだった。
だが、そんな彼女を巻き込んだ事件が起こった。
短いとはいえ割り切った関係をもっていた女が何の関係もない美羽を標的にしたのだ。
彼女はどんなに問い詰めても一言もそのことを話さなかった。
完全に自分の直感だった。
理不尽な怪我をさせられたというのに、一言もそれを責めることはなかった。
そこまで徹底して自分をサポートしようと努力する彼女の姿に、徐々に部下としての言葉にできない尊敬の念を抱くようになっていた。
そしてこの頃からだ、彼女の垣間見せる異変に気付くようになったのは。
『俺に惚れるなよ?』
と。
実際俺に色恋の感情を持たれては困る。
そうならないために彼女を選んだのだから。
だが、そんなセリフを吐いた自分が恥ずかしくなるほど心配無用なことだった。
彼女は全くもって俺に関心を抱いてはいなかった。
それはもう気持ちがいいくらいに全く。
あくまでも専務と秘書という関係。ただそれだけに過ぎなかった。
そんな彼女のとの仕事は不思議なほどやりやすかった。
当然ながら秘書としてのスキルはまだまだ足らない。
だが、それを常に目に見えない努力で補おうとしていた。
必死で俺のサポートに徹していた。
そんな彼女の姿に刺激され、自分の仕事の効率もグッと上がっていた。
互いに異性として意識しあわなくていいその関係は、自分が思っていた以上に心地の良いものだった。
だが、そんな彼女を巻き込んだ事件が起こった。
短いとはいえ割り切った関係をもっていた女が何の関係もない美羽を標的にしたのだ。
彼女はどんなに問い詰めても一言もそのことを話さなかった。
完全に自分の直感だった。
理不尽な怪我をさせられたというのに、一言もそれを責めることはなかった。
そこまで徹底して自分をサポートしようと努力する彼女の姿に、徐々に部下としての言葉にできない尊敬の念を抱くようになっていた。
そしてこの頃からだ、彼女の垣間見せる異変に気付くようになったのは。