正しい小鳥の愛し方【愛を知る小鳥 特別番外編】
「ふぅ・・・こんなに早い時間に風呂に入るのも初めてかもしれないな」
美羽が準備してくれていたたっぷりのお湯に体をつけながら、一日の疲れを癒やしていく。
目を閉じると先程の美羽の姿が浮かんでくる。せっかく取った休みなのに、彼女は一日ああやってあくせく動き回っていたのだろうか。彼女を芯から休ませるのはなかなかに難しいことなのかもしれない。俺は笑いが止まらなかった。
「美羽、上がったぞ。おかげさまで気持ちよかったよ。ありがと・・・」
そう言いながらリビングに入った俺に驚きの光景が目に入る。
「ど、どうしたんだ?これは一体・・・?」
テーブルに置かれたのは見事な料理の数々。肉、魚、スープ、サラダ、あらゆる種類の料理が色とりどりにこれでもかと並べられていた。おまけに俺の好きな銘柄のワインまで置いてある。
全くこの状況が理解できない俺を見てクスッと笑った美羽は、俺の手を引いてそのままゆっくりと椅子に座らせた。そして空いたグラスにワインを注いでいく。ただ間抜け面でそれを見つめている俺には何も言わず、美羽は向かいの席に腰掛けた。そして俺の顔を見て笑顔で言った。
「潤さん、お誕生日おめでとうございます」
「・・・・え?」
言われたことが一瞬わからない。
誕生日・・・・・?
そこまで考えてようやくハッとする。そうか、今日は俺の誕生日だったのか。母が死んでからは誰とも祝ったことのない誕生日の事なんて完全に頭の中から排除されていた。
それと同時に思い出す。ここ最近の美羽の不可解な行動の数々を。
「も、もしかして・・・?」
俺の言葉を最後まで聞かずに美羽は大きく頷いた。
美羽が準備してくれていたたっぷりのお湯に体をつけながら、一日の疲れを癒やしていく。
目を閉じると先程の美羽の姿が浮かんでくる。せっかく取った休みなのに、彼女は一日ああやってあくせく動き回っていたのだろうか。彼女を芯から休ませるのはなかなかに難しいことなのかもしれない。俺は笑いが止まらなかった。
「美羽、上がったぞ。おかげさまで気持ちよかったよ。ありがと・・・」
そう言いながらリビングに入った俺に驚きの光景が目に入る。
「ど、どうしたんだ?これは一体・・・?」
テーブルに置かれたのは見事な料理の数々。肉、魚、スープ、サラダ、あらゆる種類の料理が色とりどりにこれでもかと並べられていた。おまけに俺の好きな銘柄のワインまで置いてある。
全くこの状況が理解できない俺を見てクスッと笑った美羽は、俺の手を引いてそのままゆっくりと椅子に座らせた。そして空いたグラスにワインを注いでいく。ただ間抜け面でそれを見つめている俺には何も言わず、美羽は向かいの席に腰掛けた。そして俺の顔を見て笑顔で言った。
「潤さん、お誕生日おめでとうございます」
「・・・・え?」
言われたことが一瞬わからない。
誕生日・・・・・?
そこまで考えてようやくハッとする。そうか、今日は俺の誕生日だったのか。母が死んでからは誰とも祝ったことのない誕生日の事なんて完全に頭の中から排除されていた。
それと同時に思い出す。ここ最近の美羽の不可解な行動の数々を。
「も、もしかして・・・?」
俺の言葉を最後まで聞かずに美羽は大きく頷いた。