正しい小鳥の愛し方【愛を知る小鳥 特別番外編】
あの一件以来、気が付けば彼女を目で追っている自分がいた。
またどこかで怯えているんじゃないか、そう思うと心配でならなかった。
それくらいあの夜の彼女の姿は強烈な印象を残していた。
それと同時に彼女との距離もグッと近くなっていたのも実感していた。
何がどうこうというわけじゃない。
ただ上司と部下として、深い信頼関係で繋がっている、そう確信できた。
おそらく彼女もそれを感じていただろう。
出会った頃のような距離感は全くなくなっていたから。
だが、そんな彼女が目に見えない壁を作り上げてしまう出来事が起こる。
それは大きなプロジェクトの会議だった。
仕事としてはごくありふれた日常風景、そのはずだった。
その場で彼女はあり得ない失態を見せる。
彼女が仕事上で、しかも大切な会議の場でそんなことをするなんてあり得ない。
俺はすぐに何かを察知した。彼女の闇に何かが迫っているのではないかと。
嫌な予感は的中する。
彼女はその日からおかしくなった。
あれだけ居心地の良かった距離感が、目に見えないほど遠いものへと変わってしまったのだ。
仕事は完璧だった。
だが、確実に近づいていた心と心の距離が果てしなく離れてしまっていた。
ほんの少しでもこちらから歩み寄りを見せようものなら、凄まじい心の壁でそれをシャットアウトされてしまった。
彼女は何かに怯えている。それは間違いない。
できることならそれから守ってやりたい。
日に日にその想いは強くなっていた。
だがその想いに反比例するように、彼女との距離は離れていくばかりだった。
またどこかで怯えているんじゃないか、そう思うと心配でならなかった。
それくらいあの夜の彼女の姿は強烈な印象を残していた。
それと同時に彼女との距離もグッと近くなっていたのも実感していた。
何がどうこうというわけじゃない。
ただ上司と部下として、深い信頼関係で繋がっている、そう確信できた。
おそらく彼女もそれを感じていただろう。
出会った頃のような距離感は全くなくなっていたから。
だが、そんな彼女が目に見えない壁を作り上げてしまう出来事が起こる。
それは大きなプロジェクトの会議だった。
仕事としてはごくありふれた日常風景、そのはずだった。
その場で彼女はあり得ない失態を見せる。
彼女が仕事上で、しかも大切な会議の場でそんなことをするなんてあり得ない。
俺はすぐに何かを察知した。彼女の闇に何かが迫っているのではないかと。
嫌な予感は的中する。
彼女はその日からおかしくなった。
あれだけ居心地の良かった距離感が、目に見えないほど遠いものへと変わってしまったのだ。
仕事は完璧だった。
だが、確実に近づいていた心と心の距離が果てしなく離れてしまっていた。
ほんの少しでもこちらから歩み寄りを見せようものなら、凄まじい心の壁でそれをシャットアウトされてしまった。
彼女は何かに怯えている。それは間違いない。
できることならそれから守ってやりたい。
日に日にその想いは強くなっていた。
だがその想いに反比例するように、彼女との距離は離れていくばかりだった。