正しい小鳥の愛し方【愛を知る小鳥 特別番外編】
「ありがとうございます・・・・もう遅い時間ですから寝てください」
「何を言ってるんだ?お前が寝ずに頑張ってるのに俺が寝るわけないだろう?」
「・・・でも、まだどれくらいかかるかわからないですよ?だから休めるときに休んでください」
ふーっと息を大きく吐きながら仰向けになると、弱々しい笑顔を見せた。
「そんなことは気にしなくていいんだ。お前一人を頑張らせて俺だけ寝るなんてできるわけがない。横になったところで気になって眠れやしないよ。だから何も気にしなくていい。自分と赤ん坊のことだけ考えてればいいんだよ」
「潤さん・・・・・・・はい」
ふわっと笑った目にはうっすら涙が滲んでいるように見えた。
何もできない俺だけ休むなんてできるはずもない。
こんな時ですら人の心配をする彼女がたまらなく愛しい。
どうか無事に、早く生まれてきて欲しい。
その思いは強くなるばかりだった。
*****
「~~~ぅ~~っ・・・・!」
そんな俺の願いも虚しく、さらに半日経っても彼女の苦しみは続いていた。
もうすぐで丸2日経過しようとしている。
感覚は5分を切っているが、肝心の子宮口が思ったほど開いてくれない。
子どもはかなり下がっているが、その出口が開いてくれないため分娩に移れないのだ。
看護師が何度も確認にくる赤ん坊の心音だけが支えになっていた。
「何を言ってるんだ?お前が寝ずに頑張ってるのに俺が寝るわけないだろう?」
「・・・でも、まだどれくらいかかるかわからないですよ?だから休めるときに休んでください」
ふーっと息を大きく吐きながら仰向けになると、弱々しい笑顔を見せた。
「そんなことは気にしなくていいんだ。お前一人を頑張らせて俺だけ寝るなんてできるわけがない。横になったところで気になって眠れやしないよ。だから何も気にしなくていい。自分と赤ん坊のことだけ考えてればいいんだよ」
「潤さん・・・・・・・はい」
ふわっと笑った目にはうっすら涙が滲んでいるように見えた。
何もできない俺だけ休むなんてできるはずもない。
こんな時ですら人の心配をする彼女がたまらなく愛しい。
どうか無事に、早く生まれてきて欲しい。
その思いは強くなるばかりだった。
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「~~~ぅ~~っ・・・・!」
そんな俺の願いも虚しく、さらに半日経っても彼女の苦しみは続いていた。
もうすぐで丸2日経過しようとしている。
感覚は5分を切っているが、肝心の子宮口が思ったほど開いてくれない。
子どもはかなり下がっているが、その出口が開いてくれないため分娩に移れないのだ。
看護師が何度も確認にくる赤ん坊の心音だけが支えになっていた。