正しい小鳥の愛し方【愛を知る小鳥 特別番外編】
俺の言葉にハッとして顔を上げる。
少しの間を空けてその瞳に再び強い意志が漲ったのがわかった。
「・・・・・はい!絶対に諦めません!」
力強くそう頷くと、俺の手を握りしめた。
それから、陣痛はもう2、3分おきに来ていたのではないかと思う。ほとんど休む暇もなく苦しみ続ける姿にこれ以上は無理なんじゃないかという気になってくる。見ているだけの俺ですらクタクタなのに、彼女が平気なわけがないのだ。
その時、最後のチェックに看護師が訪れた。
「藤枝さん、子宮口チェックしますね」
そう言いながら何度も繰り返してきた作業に移る。
一体どういう判断がくだされるのか・・・不安でいっぱいになった瞬間、
「あっ!もう子宮口がほぼ全開になってます!藤枝さん、このまま出産になりますよ!」
「えっ?!」
陣痛でほとんど答えられない美羽の代わりに反応したのは俺だった。
「良かったですね。余程のことがない限りこのまま自然分娩できますよ」
そう言い残すと看護師は慌ただしく動き始めた。
この部屋はLDRになっているため部屋を移動する必要はない。
数人の助産師がやってきてあっという間に分娩の体勢が整っていく。
「ご主人はこのまま立ち会われますよね?」
いよいよだと浮き足立っていた気持ちが現実に引き戻される。
「はい!お願いします」
「では奥さんの枕元の方へ移動してください」
少しの間を空けてその瞳に再び強い意志が漲ったのがわかった。
「・・・・・はい!絶対に諦めません!」
力強くそう頷くと、俺の手を握りしめた。
それから、陣痛はもう2、3分おきに来ていたのではないかと思う。ほとんど休む暇もなく苦しみ続ける姿にこれ以上は無理なんじゃないかという気になってくる。見ているだけの俺ですらクタクタなのに、彼女が平気なわけがないのだ。
その時、最後のチェックに看護師が訪れた。
「藤枝さん、子宮口チェックしますね」
そう言いながら何度も繰り返してきた作業に移る。
一体どういう判断がくだされるのか・・・不安でいっぱいになった瞬間、
「あっ!もう子宮口がほぼ全開になってます!藤枝さん、このまま出産になりますよ!」
「えっ?!」
陣痛でほとんど答えられない美羽の代わりに反応したのは俺だった。
「良かったですね。余程のことがない限りこのまま自然分娩できますよ」
そう言い残すと看護師は慌ただしく動き始めた。
この部屋はLDRになっているため部屋を移動する必要はない。
数人の助産師がやってきてあっという間に分娩の体勢が整っていく。
「ご主人はこのまま立ち会われますよね?」
いよいよだと浮き足立っていた気持ちが現実に引き戻される。
「はい!お願いします」
「では奥さんの枕元の方へ移動してください」