正しい小鳥の愛し方【愛を知る小鳥 特別番外編】
言われたとおりすぐに移動すると、苦痛に顔を歪めている美羽の手を握った。
その瞬間、信じられない程強い力で握り返される。
「美羽、頑張れ!あと少しだぞ」
「ん~~っ!!」
もう俺の言葉に応えている余裕すらない。
そうこうしているうちに助産師が分娩を誘導し始めた。
「藤枝さ~ん、今はいきまないで!次の波が来たときにいきむわよ。我慢して!」
「あぁ~、もうムリ~~!」
この2日間で初めて彼女の弱音がこぼれた。
信じられない程の汗が顔中に噴き出している。
「美羽、頑張れ!」
もう俺に言えることはそれしかない。
何の力もないが最後までちゃんと見守るんだ!
「はい、今よ!思いっきりいきんで!」
「うぅ~~っあ~~っ!」
助産師のかけ声に合わせて彼女が思いっきりいきむ。
全身を真っ赤に染めて、爪が俺の手に食い込むほどの力で。
思わず俺まで力が入ってしまう。
「上手よ~!はい、じゃあまた我慢して~」
まるで死闘を見ているような光景がその後何度も繰り返される。
死にそうな顔をしている美羽と、オロオロするしかできない俺。
その一方で至って何事でもないように冷静に語りかける助産師があまりにも対照的だった。
その瞬間、信じられない程強い力で握り返される。
「美羽、頑張れ!あと少しだぞ」
「ん~~っ!!」
もう俺の言葉に応えている余裕すらない。
そうこうしているうちに助産師が分娩を誘導し始めた。
「藤枝さ~ん、今はいきまないで!次の波が来たときにいきむわよ。我慢して!」
「あぁ~、もうムリ~~!」
この2日間で初めて彼女の弱音がこぼれた。
信じられない程の汗が顔中に噴き出している。
「美羽、頑張れ!」
もう俺に言えることはそれしかない。
何の力もないが最後までちゃんと見守るんだ!
「はい、今よ!思いっきりいきんで!」
「うぅ~~っあ~~っ!」
助産師のかけ声に合わせて彼女が思いっきりいきむ。
全身を真っ赤に染めて、爪が俺の手に食い込むほどの力で。
思わず俺まで力が入ってしまう。
「上手よ~!はい、じゃあまた我慢して~」
まるで死闘を見ているような光景がその後何度も繰り返される。
死にそうな顔をしている美羽と、オロオロするしかできない俺。
その一方で至って何事でもないように冷静に語りかける助産師があまりにも対照的だった。